夏の昆虫飼育の代表格と聞かれれば、カブトムシかクワガタムシと答えるのではないでしょうか^^ もちろん僕もこの2種は当然だと思いますし、毎年飼育に励んでいます。
だけど自分の中ではカミキリムシも、この2種に対して甲乙をつけがたいんですよね~。だってとても飼育しやすいし、見た目もカッコイイ。それにいろいろ種類がいるので面白い。
だから子供のころは、よく捕まえては飼育を楽しんでいたものです。ただあの当時迷ったのが、与える餌。だって口元はカブトムシと比べてもかなり違うし、顔だって強面(^^; ですから食べるものも全く違うと思い、試行錯誤の連続でしたね^^
そんな経験をしながらカミキリムシが好きな餌を与えられるようになり、元気な姿を眺められながら飼育を楽しんでいました。
と言うことで今回はカミキリムシの餌についてお届けいたしますね。
カミキリムシは自然界では何を餌としているのか?
自然界においてカミキリムシが餌とするものは、種類により異なります。ただ幼虫から成虫となるまでに育った樹の生木を食する種が多いと言われます。
ちなみに日本で馴染みにあるカミキリムシと言えば、ゴマダラカマキリを含めて7種類ほど。そしてその種の成虫が産卵をする樹は以下のとおりです。
産卵する木 | |
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ゴマダラカマキリ | ミカンやイチジク、クリ、ヤナギ、クワ、シラカバなど。 |
シロスジカミキリ | クリやクヌギ、コナラのブナ科 |
ミヤマカマキリ | クリやクヌギ、コナラのブナ科など。 |
クワカミキリ | クワやイチジク、ビワ、リンゴなど。 |
ノコギリカミキリ | 枯れた針葉樹 |
ルリボシカミキリ | 枯れたクヌギやコナラなどのブナ科 |
ベニカミキリ | 枯れた竹類 |
コナラやクヌギなどのブナ科。ミカンやイチジクなどの果樹。いろいろな樹に産卵することがわかりますね。ゴマダラカマキリに至っては、道路わきなどの街路樹まで産卵の対象になります。だから比較的よく見かけるのもそんな理由でしょうね。
あとルリボシカミキリやベニカミキリは、ブナ科や竹類の枯れた木。他の種類とは好みが違いますね。ただこの2種は成虫となると、幼虫時代に育った木は食べません。ルリボシカミキリは花粉や樹液ですし、ベニカミキリは花の蜜を餌とします。
飼育しているカミキリムシに与える餌は?
ルリボシカミキリやベニカミキリ以外は、先ほどお伝えした産卵する樹の生木を与えれば食べてくれると考えられます。ただ自然な樹や果樹の生木を採取となると環境破壊などと様々な問題が出てきそうです。もちろん許可を得た場合や、個人所有のものなら良いかもしれないですけどね。
だけどカミキリムシは生木にこだわらなくても他の餌も喜んで食べてくれます。たとえば以下の、
- リンゴ
- スイカ
- イチジク
- メロン
- 昆虫ゼリー
5種などでもOK。これは僕が実際にゴマダラカマキリやシロスジカミキリ、ミヤマカマキリ、ルリボシカミキリ、ベニカミキリを飼育したときに与えて食べてくれたものです。
ゴマダラカマキリがとくに喜んでいたのが、リンゴ。シロスジカミキリやミヤマカマキリもリンゴは食べてくれましたが、昆虫ゼリーのほうが食いつきが良かったですね。あとルリボシカミキリとベニカミキリはイチジクやメロンが好きなようでした。もちろん昆虫ゼリーもOK。
ただ個体により好みに差があると思いますので、与えたものを食べてくれなければ、いろいろ試してもいいかもしれません。たとえばゴマダラカマキリにキャベツを与えたことがありますが、結構たべてくれましたよ。
あと気をつけたいのがカミキリムシは新鮮な餌を好みます。だから餌が古くなったらすぐに交換してあげることが大切。とくにシロスジカミキリなどは昆虫ゼリーが古くなると見向きもしてくれなかった記憶がありますよ~(^^;
カミキリムシの飼育で気をつけること
カミキリムシの成虫の寿命は約1~2ヵ月と短いですが、飼育を気をつけることで若干延ばしてあげることができるかもしれません。
実際僕は、ゴマダラカマキリを4ヵ月近く飼育していた経験があります。まあ、ゴマダラカマキリに関しては他の種より、多少は寿命が長いとされてますからね^^
カミキリムシは綺麗好き
カミキリムシは餌が古くなると食べないことから考えても綺麗好き。だから飼育ケースの中はマメに掃除をし、餌も早めに交換をしてあげましょう。古い餌をそのままにしておくと、コバエなどの発生ににもつながりますしね。
飼育ケースに関しては、底にキッチンペーパーなどを敷いておくと、それを交換してあげるだけで済むので楽ちんですよ。
カミキリムシは直射日光が嫌い
もともと自然界では、木陰などの場所を好んで生活していることが多いカミキリムシ。だから直射日光はかなり嫌います。そのことからも、飼育ケースを置く場所は涼しげで静かなところがおすすです。
カミキリムシのアゴは要注意
カミキリムシのアゴでの嚙む力はかなり強いです。クワガタムシの倍近くと言われていますし、もともと髪の毛を簡単に嚙み切るのでその名前がついたとのこと。
だからそんなアゴで指でも噛まれたら怪我をするのは必然的ですね。ですから飼育ケースの掃除や餌を与えるときにカミキリムシを掴む場合は噛まれないように注意しましょう。
まとめ
昆虫の中でもカッコイイ部類にはいると個人的には思っています。そんなカミキリムシを久しぶりに捕まえて飼育してみたくなりました。
できれば今までしたことがないノコギリカミキリかクワカミキリあたりを捕まえたいですね。
そんなカミキリムシ達のおすすめの餌をもう一度紹介すると、
- リンゴ
- スイカ
- イチジク
- メロン
- 昆虫ゼリー
でした。ただ個体により差があると思いますので、いろいろ試してみてくださいね。
今回も記事をお読みいただきありがとうございました。