カブトムシを飼育していると、
・「えっ!?カブトムシが動かない…大丈夫かな?」
なんて、心配になったことはありませんか?
確かに、カブトムシがじっとしていると、元気がないのか、それとも何か問題があるのか気になりますよね。実は、カブトムシが動かない理由はいくつかあります。ということで今回は、カブトムシが動かなくなる原因と、その対処法について詳しくお伝えしていきますね。
カブトムシが動かない理由は?
カブトムシが動かない時は、ほとんどが以下の中のどれかが原因と考えられます。
- 休息している
- 温度や湿度の影響
- エネルギー不足
- 寿命が近い
- 病気やケガ
- 羽化したばかり
- 死んでいる
1:休息していると動てくれない
カブトムシは夜行性の生き物。ですから、昼間はほとんど動かずにじっとしていることが多いんです。これは、自然界での生活に関係していて、昼間は外敵に見つかりやすいため、木の陰や土の中でひっそりと過ごし、夜になると活発に動き出す習性があるからです。だから、昼間に「全然動かない…!」と心配する必要はありません^^ 夜になると元気に動き出すかもしれないので、しばらく様子を見てあげるのがベストです。
カブトムシ生活DAY5
— 世古米穀店三代目(こすけ) (@sekokome) June 24, 2024
今日は寝てる💤 pic.twitter.com/gyi0AjatQq
2:温度や湿度が合わないと動いてくれないケースも
カブトムシは環境の変化にとても敏感。気温や湿度、周囲の状況が変わると、動きが鈍くなったり活発になったりすることがあります。例えば、急に気温が下がるとじっとして動かなくなることがあるし、逆に適温になると元気を取り戻すことも。また、新しいケースに移した直後や、飼育環境が変わったときも、慣れるまであまり動かないことがあります。焦らず、カブトムシにとって快適な環境を整えてあげましょう。

適正温度や湿度については後で説明しますね。
3:エネルギー不足だと動いてくれなくなるかも
カブトムシもお腹が空くと元気がなくなり、動きが鈍くなることがあっても不思議ではありません。特に栄養不足や水分不足が続くと、体力が落ちてじっとしてしまうこともあるでしょう。昆虫ゼリーや果物などの新鮮な餌をしっかり与えて、エネルギーチャージさせてあげて様子を見守るのが得策。また、古くなった餌は食べ残してしまうことがあるので、毎日チェックして交換するのがポイントです。
朝マンションの階段に
— tomoem (@born_cat55) July 17, 2019
ひっくり返っていた
カブトムシ。
死んでいるかと思いきや…
バナナを食べて元気回復しました!
しかし、
なんてカッコいいんだ〜〜✨ pic.twitter.com/7WMktYo9p1
4:寿命が近づくと動いてくれない
カブトムシの成虫としての寿命は約1〜3ヶ月。最初は元気いっぱいでも、時間が経つにつれて少しずつ動きが鈍くなっていきます。これは寿命が近づいているサインかもしれません。特に、餌を食べる量が減ったり、ひっくり返ることが増えたりしたら、体力が落ちてきている可能性が高いです。最後まで快適に過ごせるように、静かで落ち着ける環境を整えてあげましょう。
5:羽化したばかりは動かない
カブトムシは羽化したばかりの頃、まだ体が完全に固まっておらず、動きが鈍いことがあります。特に、羽がしっかり乾いていないうちは、じっとしている時間が長くなることも。無理に触ったり動かしたりせず、静かに見守ってあげるのが大切です。しばらくすると体が安定し、自然と元気に動き出しますよ^^
第38回医大祭のパンフレット原稿送信完了。写真に選んだのは、羽化したばかりのカブトムシ♂ pic.twitter.com/PsqGqXu6LB
— 松島芳隆(東京農業大学・農芸化学科/ほんまる5章1節・あるケミストの本棚) (@matsushima_y) August 28, 2013
6:死んでいると当然動かない
カブトムシが全く動かず、触っても反応がない場合は、残念ながら寿命を迎えている可能性があります。ただし、仰向けになってじっとしているだけのこともあるので、すぐに判断せず慎重に観察しましょう。そっと触覚や足に触れてみて、わずかでも動けばまだ生きています。見た目だけで決めつけず、しっかり確認してあげることが大切です。
カブトムシ(死んでた) pic.twitter.com/u3JXUWkc1S
— じろう (@jirops4game) September 25, 2024
カブトムシが動かない時の対処法
対処法としては、
- 温度と湿度をキープ!
- 新鮮な餌でパワーチャージ!
- ストレスフリーな環境を整えよう!
- 転倒していないかチェック!
を実践してみましょう。
<適正な温度と湿度をキープ!>
死んでしまっていれば仕方がないですが、それ以外であれば「カブトムシが動かない…」であっても焦らなくてもOK。そんなときは、まず環境をチェック。先ほども言いましたが、温度や湿度が合わないと、カブトムシはじっとしてしまうことがありますからね。
<理想の温度と湿度>
- 温度:25~30℃
- 湿度:50~60%
上記の温度より低すぎてしまうと冬眠モードになりが。また、暑すぎるとバテてしまい、動かなくなることもあるので注意が必要。それと、絶対NGなのが直射日光です。最悪の事態になってしまいますよ。
湿度に関しては低いと脱水状態になり、動きが鈍くなることもあります。だから、乾燥が気になるときは霧吹きで軽く湿らせるのがポイントです。ただし、水分が多すぎるとカビが発生する可能性があるので注意しましょう。
<新鮮な餌でパワーチャージ!>
カブトムシが元気がないときは、まず栄養補給を見直してみよう。一番のオススメは 高タンパクの昆虫ゼリー。栄養たっぷりで消化もしやすいから、カブトムシのパワーアップにピッタリ。ほかにも バナナやりんごもOKだけど、傷んだものはお腹を壊す原因になるので要注意。さらに、ちょっとしたエネルギー補給にははちみつ水を少量与えるのもアリ。カブトムシの食欲をチェックして、ベストなごはんを用意してあげよう。
<ポイント>
- 高タンパクの昆虫ゼリーがベスト:栄養たっぷりで消化しやすい
- バナナやりんごもOK:ただし、傷んだものはお腹を壊す原因になるので注意
- はちみつ水を少量与えるのもアリ:エネルギー補給にピッタリ
<ストレスフリーな環境を整えよう!>
カブトムシがリラックスできる環境を整えるのも大切。騒がしい場所や振動が多い場所ではストレスがたまりやすいから、できるだけ静かで落ち着ける場所にケースを移動してあげましょう。さらに、安心して休めるように木片や葉を入れて隠れ家を作るのもベスト。ストレスが減れば、カブトムシも元気に動き出すかもです。
<ポイント>
- 静かで落ち着ける場所にケースを移動 うるさい環境はカブトムシにとってストレス
- 隠れ家を作るのも大事! 木片や葉を入れると安心して休める
<転倒していないかチェック!>
カブトムシがひっくり返ったまま動かなくなるケース。こちらは、私も何度か見たことがあります。実際、側面がツルツルのケースだと足を引っかけることができません。そのため、滑って起き上がれないずにそのままの状態。それが続くと弱っていくのは当然。だから、しっかりつかまれる足場を作ってあげることが大切です。朽ち木や落ち葉などを入れておくと、カブトムシも安心して動き回れます。
<ポイント>
- ツルツルのケース:起き上がれず動けないことも
- 登れる足場を設置しよう:木の枝や樹皮を入れると、しっかりつかまれる
動かない時は健康状態のサインを確かめるのも大切
カブトムシが動かない原因や対処法が分かったうえで、一番大切なのは現状の健康状態。しっかり把握することで対処法も生きてきます。
- 触覚や脚を動かしているか?
- ひっくり返した時に起き上がれるか?
- 餌を食べているか?
- 爪が取れていないか?
触覚や脚が動いているか観察。カブトムシは触覚で周りの様子を探るから、ほんの少しでもピクッと動けば生存確認OK。また、ひっくり返したら起き上がれるか試してみて。元気なカブトムシなら、自力でくるんっと戻れるはず。でも、ずっとひっくり返ったままだと、かなり体力が落ちてるかも…。その場合はすぐに起こしてあげましょう。
それから餌を食べているかも重要ポイント。昆虫ゼリーや果物を置いて、口が動いているかじっくり観察。食欲がないときは注意が必要。そして、足の爪のチェックも重要。弱っていく個体はその爪が取れていくことがあるからです。もし爪が取れてしまったら、登れる足場を作ったり、滑りにくい環境を整えてあげるのが大事。カブトムシがしっかり踏ん張れるようにして少しでも寿命を伸ばしてあげましょう。
<死の前兆>
- 昼夜を問わずほとんど動かなくなる
- 餌を食べる量が減る
- ひっくり返っても起き上がれなくなる
- 足の爪が取れ体が乾燥し、色がくすんでくる
動かないカブトムシを発見!こんな対処で元気になった!体験談10選

「温度を上げたら復活!」
夜になっても全然動かないから心配になったけど、ケースの温度を測ったら22℃くらいしかなかった。慌てて部屋を暖かくしたら、30分後くらいにノソノソ動き始めた!

「ひっくり返って起き上がれなかった…!」
動かないと思ったら、実はケースの隅で仰向けになってた!足場を作ってあげたら、自分で起き上がって歩き出して一安心。

「昆虫ゼリーを新しくしたら元気に!」
しばらく動かないから心配だったけど、餌を見たらカラッカラに乾燥してた!新しい昆虫ゼリーを入れたら、すぐに寄ってきて食べ始めたよ。

「直射日光でぐったり…涼しい場所に移動!」
窓際に置いてたら、日が当たってケースの中がめちゃくちゃ暑くなってた。すぐに涼しい場所に移したら、数時間後には動き出してホッとした!

「ケースの掃除をしたら動き出した!」
フンが溜まってたり、湿度が高すぎたりしてたから、一度しっかり掃除してみた。すると、その日の夜から急に活発になってきた!

「転倒防止の工夫で復活!」
ツルツルのプラスチックケースだと滑って登れないみたいだったから、木の枝や樹皮を入れてみた。すると、しっかりつかまれるようになって、また動き始めた!

「夜になったら普通に動き出した(笑)」
昼間じーっとしてたから焦ったけど、カブトムシは夜行性だってことを思い出した。夜になったら、いつものようにケースの中をガサゴソ歩いてたよ。

「水分不足?湿度を上げたら元気に!」
ケースの中がカラカラに乾燥してたから、霧吹きで軽く湿らせた。すると、30分後くらいに少しずつ動き出して、餌も食べ始めた!

「環境を静かにしたら動いた!」
子どもがバタバタ走り回る部屋に置いてたけど、静かな部屋に移したら数時間後に動き始めた。やっぱりストレスを感じてたのかも。

「触覚を刺激したら反応あり!」
動かないから寿命かと思ったけど、触覚にそっと触れてみたらピクッと動いた!まだ生きてるとわかって、餌や環境を見直してみることにした。
リアルな体験談からも、温度・湿度・餌・環境の見直しで元気になることも多いみたいですね。
まとめ
カブトムシが動かなくなる原因は温度・湿度・餌・環境・寿命などさまざま。でも、今回紹介したように、適切に対処すれば再び元気になることも多いんです。
まずは「生きているか」をチェックしてからしっかりサポートしてあげましょう。
- 環境を見直すことが大事!
- 適温は25〜30℃(寒すぎると冬眠モード、暑すぎるとバテる)
- 湿度をキープ(乾燥しすぎると動きが鈍る)
- ストレス対策(静かな場所に移し、隠れ家を作る)
- 滑らない足場を設置(ツルツルのケースだと転倒しやすい)
- エネルギー補給も忘れずに!
- 新鮮な昆虫ゼリーや果物を与えてみよう!特に 高タンパクな餌 は体力回復に効果的!