カブトムシを飼育する際に欠かせないのが「土」。でも、
・「専用の土が手に入らない!」「代わりになるものはないかな?」
と悩むこともありますよね。そこで今回は、カブトムシの成虫・幼虫に適した土や、家庭で手に入る代用品について詳しくお伝えしていきますね。
そもそもカブトムシ成虫に適した土とは?
カブトムシの成虫にとって、土は休息したり、交尾や産卵をするためにとても大切なものです。適した土の特性としては、乾燥しすぎると成虫の健康に悪影響が出るため、適度な水分を含む土がベスト。また、カブトムシが潜りやすく、リラックスできなければなりません。そして大切なのが、メスが産卵できるような柔らかめの土です。要は、
- 適度な湿度を保持できる
- ふかふかしている
- 産卵しやすい
の条件を満たす土を用意することで、カブトムシの成虫が元気に過ごせます。でも、そのような土がない場合が今回の問題。そこで、代用となる物を次に紹介していきますね。
カブトムシ成虫の土の代用品は?

その代用品。私も使ったことがあるものも併せて紹介すると以下のとおりです。
- 新聞紙
- キッチンペーパー
- ヤシガラマット
- ピートモス
- 水苔
- 落ち葉のマット
- ウッドチップ
- ココピート
家庭で簡単に手に入るものとしては新聞紙や、キッチンペーパー。また、落ち葉なら近くの公園に行けば簡単に手に入ります。また、家庭で園芸を行っていれば水苔なども活用できるはず。では、上記の代用品。どんな感じで利用するのかを紹介します。
1:新聞紙
新聞紙は細かくちぎって湿らせることで適度な湿度を保持でき、カブトムシが潜れる柔らかさを持たせることができます。また、吸水性があるため、湿度調整がしやすいのも特徴です。ただし、インクの成分が気になる場合は、無地の紙を使用するとより安心です。
2:キッチンペーパー
キッチンペーパーは柔らかく通気性が良いため、カブトムシが潜りやすい環境を作ることができます。また、吸水性が高いため、適度な湿度を保ちやすく、乾燥を防ぐ効果も期待できます。ただし、長期間の使用には向かないため、こまめに交換が必要です。
3:ヤシガラマット
ヤシガラマットは自然素材であり、適度な通気性と保湿性を持っています。柔らかいためカブトムシが潜りやすく、成虫の休息にもベリーグッド。また、腐りにくくカビが生えにくい特徴があるため、一時的な代用品としては比較的優れた選択肢です。
4:ピートモス
水分をよく保持し、通気性もあるため、カブトムシの休息場所として使用できます。ただし、酸性度が高いものは避け、中性~弱酸性のものを選ぶのがポイントです。
5:水苔
保湿性が高く、乾燥しにくいため、カブトムシが快適に過ごせる環境を作れます。ただし、通気性が悪くなりすぎることがあるため、適度に乾燥させながら使うことが必要です。
6:落ち葉のマット
自然界に近い環境を作れるため、カブトムシが安心して過ごせます。ただし、農薬が使われていない落ち葉を選びましょう。もし気になるのなら、一度洗って天日干してから使うことをおすすめします。
7:ウッドチップ
木の破片で通気性が良く、湿度を適度に調整できます。ただし、大きすぎるとカブトムシが潜りにくいため、細かめのものを使うのがポイントです。
8:ココピート
ヤシの繊維を細かくしたもので、保湿性と通気性に優れています。自然由来の素材なので、カブトムシにとっても安心です。

とにかく、代用品は一時的なもの。カブトムシが快適に過ごせるよう、できるだけ早く専用の土を用意しましょう。
<チェック>
土の交換時期と管理:2週間~1ヶ月に1回
では、次に幼虫の土の代用品。こちらについてお伝えしていきますね。
そもそもカブトムシ幼虫に適した土とは?
まず、幼虫に適した土。それは、土を食べて成長する幼虫。そのため、朽木や落ち葉が分解された腐葉土が最適。また、水はけが悪いとカビが生えたり腐敗したりするため、通気性の良いものが理想。あと、大きすぎる土の粒は幼虫が食べにくいため、細かめのものを選ぶ。要は、
- 栄養が豊富
- 適度な通気性
- 粒子が細かい
の条件を満たすことができる土を使うのがベストです。
カブトムシ幼虫の土は代用できる?
結論から言うと、幼虫の土は家庭で簡単に代用できる品はありません。なぜなら、幼虫が必要とする栄養が一般的な土などには含まれていないからです。
幼虫の成長には上記でもお伝えしましたが、朽木や落ち葉が分解された腐葉土が必要です。普通の園芸用の土や家庭にある砂では栄養が足りず、幼虫が成長できない可能性があります。そのため、幼虫用の昆虫マットを用意することが重要です。とくに大きく育てるためには、栄養満点の発酵マットがおすすめです。
<チェック>
土の交換時期と管理:フンが増えたら交換(3ヶ月に1回が目安)
市販の昆虫マットはどこで買える?
昆虫マットはネットでも多くの種類を選ぶことができます。ただ、手元に届くまでに日にちがかかるので、
- ホームセンター
- ペットショップ
- 道の駅
- 100均
などでも購入できます。ただ、先程も言いましたが栄養が豊富なマット選びが大切ですからよく吟味してゲットしましょう。

あと、カブトムシの飼育に使った土。こちらは園芸の利用としては基本的に再利用可能。ただし、幼虫が糞をした後の土は栄養価が減っているため、植物の肥料として使うのがおすすめです。
まとめ
カブトムシの成虫は家庭にあるもので一時的に代用可能ですが、幼虫の土は専用のものが必要です。最適な環境を整えて、カブトムシを元気に育てましょう!
もう一度代用品として使える物を紹介しておくと、以下のとおりです。
- 新聞紙
- キッチンペーパー
- ヤシガラマット
- ピートモス
- 水苔
- 落ち葉のマット
- ウッドチップ
- ココピート
ただし、あくまでも応急処置的と考えておきましょう。また、幼虫には全て適していないので要注意です。