カブトムシの飼育中に迷うのが餌問題。定番は昆虫ゼリーだけど、それを切らしてしまった時には困りもの。まあ、甘い果物を与えれば食べてくれるとは思うのですが、それも全くない状態。そんな時に冷蔵庫を覗いて目に付いたのがキュウリなどの野菜類。
・「もしかしてカブトムシは野菜も食べてくれるのか・・・・?」
なんて思ったのは私だけではないはず^^ そこで今回は「野菜をカブトムシにあげても大丈夫なの?」というテーマで、代用品や注意点を含めて分かりやすくまとめました!
カブトムシは野菜を餌として食べてくれるの?
結論からお伝えすると、
・カブトムシは野菜を食べます
が答え。
実際私が与え、食べてくれたのは、
- きゅうり
- トマト
- トウモロコシ
- スイカ
- レタス
- ニンジン
などです。
しかし、全てがおすすめってわけではありません。そのあたりを含めて紹介していきますね。
きゅうりは応急処置向きの野菜!

カブトムシがよく食べてくれる野菜の代表格が「きゅうり」。確かに水分たっぷりで食いつきは良いのですが、実は栄養価はそれほど高くありません。そのため、主食として使うには少し頼りない存在なんです。だから、きゅうりは応急処置やつなぎって感じで利用するのがおすすめ。
トマトは「おやつ感覚」でたまにどうぞ

「カブトムシってトマトも食べるの!?」と驚かれる方も多いですが、実は好物のひとつ。特にミニトマトは香りも甘みも強くて、食いつきも上々です。ただし、トマトは水分量が非常に多く、長期間与えると飼育ケース内が湿りすぎてしまい、カビや雑菌、小バエの発生原因になりかねません。
また、トマト自体の栄養価はそれほど高くないため、主食としてではなく、あくまで「おやつ」として与えるのがポイントです。
トウモロコシは栄養バランスもグッド!

野生のカブトムシもとうもろこし畑に飛んできて、かじっていくことがあるほど。
トウモロコシにカブトムシついてるー!!🙌✨✨ pic.twitter.com/ouT2MS698I
— チェキ (@chekitter) August 4, 2018
だから、トウモロコシはカブトムシに好まれる食材。甘みがあって香りもよく、さらに水分と糖分のバランスも良いため、実はとっても優秀な餌なんです。
とくに、生のトウモロコシは香りが強く、カブトムシの食欲をそそります。茹でると香りが飛びやすくなるので、可能であれば加熱せずに与えるのがベスト。また、粒の中には炭水化物・ビタミン・ミネラルも含まれているため、栄養補給にもぴったりです。

実際、私も与えた時のカブトムシの食べっぷり。これには超驚きでしたよ~^^
スイカも食いつきは良いが与え過ぎに注意

夏といえばスイカ。そして、カブトムシもこの甘くてジューシーな果物が大好きです。実際に与えてみると、ガツガツと夢中で食べてくれる様子が見られることも。でも、ここで油断は禁物。
スイカは水分量が90%以上と非常に高く、与えすぎると飼育ケースがビチャビチャになってしまう原因に。結果として、床材が湿気を吸ってカビが生えたり、悪臭の発生、小バエやダニの発生にもつながります。さらに、水っぽすぎる餌はカブトムシの体調にも負担をかけてしまい、下痢や寿命の短縮に繋がることもあるんです。
「今日は特別!」という日にちょっとだけ与える「夏のお楽しみスイーツ」くらいがちょうどいいですよ。
レタスは食べてくれるが意味のない野菜

「レタスって水分たっぷりだし、なんとなく良さそう…?」と思ってしまいがちですが、実はカブトムシにとってはあまりおすすめできない野菜のひとつです。
たしかに、カブトムシはレタスを食べることは食べます。シャキシャキした食感も手伝って、口をつけてくれることは多いです。でも、レタスのほとんどは水分(約95%)。肝心の栄養素はごくわずかしか含まれておらず、正直いって食べても意味がないレベル。
さらに問題なのはその管理のしにくさ。葉が薄いためすぐにしおれてグチャグチャに腐りやすく、夏場の高温多湿な環境ではカビや小バエの発生源になりやすいんです。また、水分過多による下痢や消化不良のリスクもあるため、見た目の印象に騙されず、しっかり避けたい野菜の一つと言えます。
ニンジンは微妙な餌だった

ニンジンは栄養豊富なイメージがありますが、カブトムシにとってはかたすぎて食べにくいのが最大のネック。それに、水分量が少ないため、カブトムシが好むジュワッと甘い感じもなし。その結果、興味を示さないことも多く、結局そのまま放置されて腐ってしまうパターン。
だから、総合的に見ると「別にあげなくても問題ない野菜」のひとつ。
果物系ならなにがおすすめ?
果物系の定番はやっぱりバナナ!

「カブトムシといえばバナナ!」というくらい、果物系の餌の中では王道の存在。あの甘い香りとやわらかい果肉は、まさにカブトムシの大好物。食いつきの良さはトップクラスで、見ていても気持ちいいほどモリモリ食べてくれます。
さらに、バナナの魅力はそれだけじゃありません。
栄養バランスも良く、食物繊維や糖分、ビタミンが豊富。体力を消耗しやすい夏場のカブトムシにとっては、まさにエネルギーチャージにぴったりのフルーツ
また、果物の中では比較的水分が少なめな部類に入るため、飼育ケースがグチャグチャになりにくいのも飼い主としては嬉しいポイント^^ ケースの底が湿りすぎるとダニやカビの原因になるので、そういう意味でも扱いやすい優秀な餌です。
バナナを与えるときのコツ
- 輪切りにして餌台の上にのせるだけで手間いらず
- 皮を剥かず、輪切りしたまま置くと乾きにくい
- 夏場は腐りやすいので1日1回の交換が鉄則
- 小バエ対策として、風通しの良い場所に設置か、虫よけネット併用がオススメ
リンゴもおすすめ!でもコツはあり

バナナに次いで人気なのが「リンゴ」。実はカブトムシにとっても好まれる果物のひとつで、さっぱりとした甘みとシャキッとした食感が食欲をそそるようです。見た目にも鮮やかで、餌皿にのせるとちょっとした彩りにもなります。
栄養面でもリンゴはベリーグッド。それに、ビタミンCや糖分、ミネラルが含まれており、エネルギー源としても優秀です。ただし、他の果物に比べて水分がやや多めなので、与え方にはちょっとしたコツが必要になります。
リンゴを与えるときのコツ
- 皮付きのまま薄くスライスすると香りも逃げにくく、カブトムシも食べやすい
- くし形にカットして、餌皿に立てかけるように置くのもOK
- 水分が出やすいので、1日1回は必ず交換
- 食べ残しは早めに処分して、コバエや雑菌の発生を防止
なお、品種によっては酸味が強くてあまり好まないケースもあるため、甘めの品種(ふじ・サンつがるなど)がおすすめ。リンゴもバナナ同様、ゼリーの合間にローテーションで与えると飽きが来にくく、カブトムシの食欲も安定しますよ!
手作り「カブトムシの樹液」で自然感UP!
あと、自然の樹液っぽい餌を家で作ってしまうこともおすすめ。私の作り方を紹介しておきますね。
<材料>
- 水:ワンカップ
- 黒砂糖:100g
- 焼酎:1/2カップ
- ハチミツ:大さじ2
<作り方>
- 水と黒砂糖を煮てとろみをつける
- 火を止めて、蜂蜜と焼酎を加える
- 脱脂綿に染み込ませて与えればOK!

ほんのり発酵する香りがカブトムシの食欲をそそります~^^
まとめ
今回紹介した内容をギュッとまとめるとこんな感じです。
餌の種類 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
きゅうり | 食いつき良し・入手しやすい | 栄養は少なめ。応急処置向き |
トマト | たまのご褒美に最適 | 水分多く環境悪化しやすい |
トウモロコシ | 栄養バランスが良い | 鮮度管理を忘れずに |
バナナ | 栄養・清潔・コスパ最強 | 小バエに注意 |
リンゴ | 甘みも栄養もGOOD | 放置NG!こまめな交換を |
スイカ | 食いつき抜群で夏にぴったり | 水分過多で環境悪化・下痢に注意 |
レタス | 一応食べるが栄養なし | すぐ腐る・消化不良の原因に |
ニンジン | 栄養あるが食べにくい | 固くて食べづらく、放置されやすい |
手作り餌 | 自然に近くて安心 | 材料の衛生管理をしっかり |
野菜ならトウモロコシがおすすめで、果物ならバナナ。もし、昆虫ゼリーを切らしている場合に参考にしてくださいね^^