四国の松山に住んでいた子供のころ、夏になるとよくカミキリムシが、家の庭に飛んできていました。背にゴマのような模様があるゴマダラカマキリです。
そして捕まえては飼育を楽しんでいました。ほんとうはカブトムシが飛んできてくれると、もっと嬉しかったですけどね。でもカミキリムシも、見た目がカッコイイと自分は思っているので、まんざらでもなかったです。
実はそんなカミキリムシが、この夏、今現在の名古屋の自宅のベランダに飛んできてくれたのです。それもあの当時よく捕まえたゴマダラカミキリ。なんか懐かしくてめっちゃ喜んでしまいました。
ただ今回は飼育はやめ、すぐにベランダから逃がしてあげることに。飛んで行く後姿がまた懐かしかったです~。
そんなカミキリムシ、寿命がどれくらいか気になりさっそく調べましたよ~。
カミキリムシの寿命はどれくらい?
さっそく寿命を調べると、
- 卵:約10日
- 幼虫:約10ヵ月
- 蛹:約20日
- 成虫:約1~4ヵ月
のような結果でした。トータルすると1年と3ヶ月って感じですね。ただ一番気になる成虫の寿命は個体により差があるため、
・約1~4ヵ月
となります。とくにゴマダラカミキリは長生きするほうだと言われていますよ~。
あと上記の寿命のサイクル期間を、以下にまとめましたのでご覧ください。
サイクル期間 | |
---|---|
卵 | 6月~8月頃に樹木の中に産卵され、約10日で孵化する。 |
幼虫 | 孵化した幼虫は、産卵場所である樹木の幹を食べながら成長し、4月~6月頃に蛹になります。 |
蛹 | 約20日の後に羽化をし、樹木の外へと出てきます。 |
成虫 | 個体により差があるが、6月~8月頃まで過ごし交尾、産卵をし寿命を全うする。 |
あと世界にカミキリムシと名がつく種が、約2万も生息していることがわかり驚きました。その中には成虫の体長が165㎜に達するものも。この種は南アメリカに生息するタイタンオオウスバカミキリと言いまが、寿命は大きさのわりに短く約1週間なんですよね。
なんですと!?確かにその大きなカミキリムシにビックリだけど、2万種という数字に超驚いた!
だよね。そして日本だけでも約800種と言われているよ。
日本に生息するカミキリムシは約800種!
世界で2万種。だから日本の800種は少なく感じるけど、やっぱり多いですよね。
でも日本でお馴染みのカミキリムシといえば、
- ゴマダラカマキリ
- シロスジカミキリ
- ルリボシカミキリ
- ノコギリカミキリ
- ミヤマカミキリ
- クワカミキリ
- ベニカミキリ
の7種でしょうね。
ではこの7種の大きさや見た目の特徴、生息地など、そのあたりを紹介すると、
寿命(成虫) | 体長・特徴 | 生息地 | |
---|---|---|---|
ゴマダラカマキリ | 約3ヵ月 | 約3.0㎝ 体色は黒く、羽や触覚に白い斑点がある。 | 日本全土 |
シロスジカミキリ | 約1~2ヵ月 | 体長約5㎝ 体色は灰褐色で全身に黄色い斑紋がある。顔が怖い。 | 北海道~九州 |
ルリボシカミキリ | 約1~2ヵ月 | 体長約3㎝ 体色は緑かかったブルーでとても綺麗。触覚を含め全身に黒い斑紋がある。 | 北海道~九州だが西日本では一部に限定 |
ノコギリカミキリ | 約1~2ヵ月 | 体長約4.5㎝ 体色は黒。一見ノコギリクワガタの雌のよう。 | 北海道~九州 |
ミヤマカミキリ | 約1~2ヵ月 | 体長約5.5㎝ 体色は黄色かかった茶。全身が短い毛に覆われてる。 | 北海道~九州 |
クワカミキリ | 約1~2ヵ月 | 体長約4㎝ 体色は黄色かかった茶。羽の上部に細かい黒の斑紋がある。 | 本州~九州 |
ベニカミキリ | 約1~2ヵ月 | 体長約1.7㎝ 体色は紅色で頭と足は黒。羽に黒の斑紋があるが個体により数に差がある。 | 北海道~九州 |
のような感じです。
この中でもやはりゴマダラカマキリが一番よく見かけると思います。子供のころはシロスジカミキリを捕まえられたら超ハッピーでしたね。ただあの顔はちょと怖かったですけどね。あとルリボシカミキリの綺麗さは言葉では表せないほど。だけどベニカミキリの美しさも引けは取らないですね。
ノコギリカミキリはほんとパッと見るとクワガタ虫の雌と間違えそう。ただ触覚がクワガタと比べると長いのですぐに気が付きます。
ミヤマカマキリはシロスジカミキリより大きいので迫力があります。捕まえるにも恐れちゃいますね。クワカミキリに関しては、ミヤマカマキリの小型版って感じです。
カミキリムシの飼育方法
カミキリムシの飼育は意外と簡単。寿命は仕方がないのですが、もともと生命力は強い昆虫でもあります。だからよほど雑な飼育をしなければ寿命の期間は元気に生きてくれはずですよ。
飼育に用意するものは、
- 飼育ケース
- キッチンペーパー
- くち木
- 木の葉
- 餌
- 水
でOKです。
飼育ケースは100均などで販売されているプラスチック製でも大丈夫。キッチンペーパーは飼育ケースの底に敷きます。フンなどで汚れた場合に交換してあげるためです。掃除をする手間が省けますからね^^ あとくち木や木の葉は森林が近くにあれば探してみましょう。もしなければ100均のカブトムシ用などでもOKです。
餌に関しては基本的にクリやコナラ、クヌギなどの生木。ただ手に入りにくければリンゴやスイカなどといった果物でも食べてくれます。あと昆虫ゼリーでも大丈夫ですが、新鮮なものでないと食べてくれない場合も(^^; それとルリボシカミキリだけは生木は食べませんので気をつけてくださいね。
水はどんな生き物にも必要なもの。霧吹きなどで生体には欠けないようにし、ケース内のくち木や木の葉に吹きかけてあげましょう。
あと飼育ケースは直射日光を避けた涼しげな場所に置いてあげるのがベストです。大切に飼育することで、寿命を延ばせてあげられるかもしれませんよ^^
まとめ
子供のころカミキリムシを飼育してても、その寿命についてなんて気にもしていませんでした。ただ今思うと、確かにゴマダラカマキリだけが他の種より長生きしていた感はありますね。
そんなゴマダラカマキリをもう一度飼育して、寿命の記録でも作りたくなってきました。来年の夏は頑張ってみようかと思います。
ではもう一度今回調べた種のカミキリムシ(成虫)の寿命をお伝えする
・約1~4ヵ月
でした。ただゴマダラカマキリ以外はほとんどが約1~2ヵ月です。
今回も記事をお読みいただきありがとうございました。