姪っ子から、
ヘラクレスオオカブトの幼虫が死んじゃったぁ~。
何て悲しそうに電話が(^^; せっかく成虫に育てると張り切っていたのに、可哀想な結果で残念。ただ、もう一度チャレンジするとは言っています。しかし、同じ過ちをさせるわけにはいきません。
だから、私のヘラクレスを育て上げた経験を元に死亡する原因や、元気に成虫にさせるための方法を伝授してあげました。
と言うことで今回は、その原因や方法などをシェアしていきますね。
ヘラクレスの幼虫が死亡する原因は?
ヘラクレスの幼虫が死亡する原因は、その個体により様々。ただ、言えることは、
- 温度管理のミス
- 容器の密封性
- マットのガス
- マットの有害物質
- 細菌感染
- ストレス
- 怪我
- 遺伝的要因
の、中のどれかだと考えられます。
温度管理のミス
ヘラクレス幼虫を飼育する際の適正温度は22~25℃ほど。過度の高温や低温にさらされると、幼虫の体温調節能力が低下。そして、消化や栄養吸収、免疫機能に影響を与え死亡してしまう可能性があります。
ヘラクレス3令幼虫温度管理不良で死亡してしまいました😨
— クワ助 (@DorcusTUhigashi) December 19, 2021
容器の密封性
マットの中にいるとは言え、幼虫は呼吸をしています。ですから、容器の密封性が高いと酸素量が不足し、窒息して死亡する可能性があります。ですから、十分な換気の確保は必要。そんな飼育ケースを用意してあげましょう。
マットのガス
幼虫に使用する腐葉土マットは、バクテリアや微生物を分解する過程で発酵しガスを溜めます。すると、マット内が酸欠状態になり、幼虫が死亡する原因になります。
幼虫がマット上に出てきていたら要注意です。
ヒィィィ-( ;∀;)
— 🇯🇵pin@日本保守党党員になりました🇯🇵 (@mai_museum) September 11, 2020
カブトムシの幼虫って分かってても苦手(^o^;)
でかくなっとる。。
土の上に出てきてたけど大丈夫なのかな??#カブトムシ#幼虫 pic.twitter.com/RlFdbYEGOD
マットの有害物質
ホームセンターで販売されている腐葉土マット。幼虫に使える専用マットならOKなのですが、使用するとNGな農薬が含まれている腐葉土マットも販売されています。
もし、間違ってNGマットを使うと死亡する可能性が大です。また、ヒノキなどの針葉樹でのマットは幼虫の餌とならないので要注意。
感染病
幼虫の表面に黒い斑点ができる場合があります。これは黒点病と言う感染病。はっきりした原因が分かっていないようなので、かなり厄介な感染病です。そして、伝染性があることが分かっています。同じ容器に他の幼虫がいるのなら、早急に別の容器に移す行動をとりましょう。
カブトムシ幼虫の病気
— やすおじさんwithマツカブクワ (@angler_yasuo) January 27, 2023
先日マット交換した国産カブト
1セットの幼虫がマットの上に…
まさかと思ったら案の定😭
黒点病…
ケース内5匹全部感染…
とりあえず個別に隔離してますが、羽化は難しいかも😓
参考の為のツィートでした🙇♂️#黒点病#カブトムシ#幼虫#カブトムシ病気 pic.twitter.com/s3Yg38cV9S
ストレス
過度のストレスを与えるのも死亡する原因の1つ。様子を見てみたいと何度もマットの中から取り出す。また、頻繁なハンドリング。これらの行動はストレスをめっちや与えてしまいます。
それと、飼育ケースを何度も持ち運ぶのもストレスを与えるので要注意です。
怪我
2匹以上同じ容器の場合に起こりやすいのが怪我。他の幼虫の牙により誤って怪我をするケースがあります。そして、それでできた傷から菌が入り死亡する可能性も無いとは言えません。
遺伝的要因
幼虫が遺伝的な欠陥を持っている場合、それが死亡の原因となることがあります。例えば、先程お伝えした黒点病もその1つと考えられます。
ちなみに、死亡したかの見分け方は国産の幼虫とほとんど同じですよ。
ヘラクレスの幼虫を元気な成虫にさせる方法は?
方法と言っても、上記でお伝えした死亡する原因を考慮して正しい飼育をするだけ。それをまとめると、
- 正し温度管理
- 正マット選び
- 正しマット交換
- 正し飼育環境
です。
正しい温度管理
先ほどお伝えしたとおり、ヘラクレス幼虫が好む温度は22~25℃。その温度をしっかり守っておけばOK。とくに気をつけなければならないのが直射日光。夏の暑い日に日差しが強い場所に飼育ケースは絶対置かないようにしましょう。
2令で購入してから2カ月くらいのヘラクレス幼虫、、、温度設定は25度にしてある。もう3令なったのか成長著しい、、オスメスだといいな、実は幼虫のが成虫より好き(*'ω'*) pic.twitter.com/oIspEFhghl
— クガピ (@0om1onxbgz5pjMG) September 6, 2023
あと、温度調整としては霧吹きなどで水分を与えるのもおすすめ。ただし、与え過ぎはダメなので注意です。
正しいマット選び
ヘラクレス幼虫を大きな成虫にさせるには、栄養のあるマットを与えるのが基本。そして、先程お伝えしたように農薬入りや針葉樹でのマットは絶対使わないことです。
以下のような専用マットなら超安心。私も利用し、大きな成虫に育ってくれました^^
正しいマット交換
マットを定期的に交換しないと、先程お伝えしたようにガスが溜まってしまいます。交換のスパンとしては2~3ヵ月に1回。ただ、幼虫がマットの上に出てきたり、マットの表面に糞が目立つようになれば交換のサインと考えてOKです。
ただし、その交換時にはガス抜きをしなければいけません。
私のやり方をお伝えすると、日陰に新聞紙を広げてマットを敷き、1週間程放置するだけですよ。
もし、数匹の幼虫がいてたくさんのマットの量のガス抜きが必要。なんて場合は、昆虫専門店が利用しているこちらのトロ舟を使うと便利です。
正しい飼育環境
その飼育環境としては、幼虫のサイズにあった飼育ケースを選ぶこが大切。卵から孵化したばかりなら小さなケースでもOKですが、3令ほどに成長したら大きな飼育ケースに移動するのがおすすめ。
以下のような大きさなら成虫時にも使えるので便利ですね^^
そして、ストレスを与えない静かな場所で育てるのが肝心です。ちなみに、私は3令前はダイソーで購入したケースに入れて、静かで暗い机の下で飼育していました。以下の画像がそれです^^
さいごに
ヘラクレス幼虫が死亡する原因は、
- 温度管理のミス
- 容器の密封性
- マットのガス
- マットの有害物質
- 細菌感染
- ストレス
- 怪我
- 遺伝的要因
が考えられます。正しい飼育さえすれば、上記の原因も防げて大きな成虫となってくれるのは間違いありませんよ^^ そして長生きしてくれるはずです。