カブトムシの幼虫を飼育していると、
「あれ?幼虫がずっと底にいるけど大丈夫かな?」
何て心配になったことがありませんか(^^;
実際私は死んでしまうのではと思い、超焦った経験があります。そして、この状況はどんなことだろうと徹底調査し解決しました。
と言うことで今回は、その結果をシェアしていきますね。
カブトムシの幼虫が底にいるのは大丈夫?
結論からお伝えすると、
・全く大丈夫
が答えです。ほんと、焦ったのですがホッとした結果で安心しました。では、幼虫が底にいる理由などから説明していきます。
カブトムシの幼虫が底にいる理由
カブトムシの幼虫がケースの底にいるのには、ちゃんとした理由があります。それは、
- 自然な習性としての行動
- 適した湿度や温度を求めている
- 蛹室を作る準備をしている
- エサを探して移動している
- 外部の刺激を避けている
- 休眠状態に入っていることも
などです。
1:自然な習性としての行動
カブトムシの幼虫は、基本的に土の中で暮らす生き物。 自然界では腐葉土の中にもぐって生活しており、飼育ケースでも同じように、より安定した環境を求めて深く潜ることがよくあります。特に3齢幼虫になると、体も大きくなり、さらに深い場所を好む傾向が強くなるんです。
2:適した湿度や温度を求めている
ケースの底の方が湿度や温度が安定しているため、幼虫にとって快適な環境になりやすいという理由もあります。地表が乾燥しすぎたり、振動や光などの刺激を感じたりすると、「もっと落ち着ける場所を探そう!」と深く潜ることも。
3:蛹室を作る準備をしている
終齢(3齢)幼虫になると、いよいよ蛹(さなぎ)になる準備が始まります。 それに伴い、幼虫は自分にとって最適な場所を探して、ケースの底へ移動することがよくあるんです。
というのも、蛹になるにはある程度の広さと安定した環境が必要。ケースの底は、外部の刺激を受けにくく、先程も言いましたが湿度や温度も比較的安定。蛹室を作るのにピッタリの場所なんです。
4:エサを探して移動している
幼虫は腐葉土などを食べて成長しますが、マットの状態によっては「もっと栄養がある場所」を求めて移動。そして、底のほうにまだ食べられるマットが残っている場合、そこにとどまることがあります。
特に、上のほうのマットが食べ尽くされていたり、劣化して栄養価が低くなっていたりすると、幼虫はより良いエサを求めてケースの底へ潜ることがあるんです。
そして、栄養豊富なマットが残っていれば、「ここならまだ食べられる!」と判断して、そのままとどまることもあります。
5:外部の刺激を避けている
飼育ケースの振動や、強い光、周囲の刺激が原因で、幼虫が「落ち着ける場所」を求めて深く潜ることがあります。
例えば、ケースを頻繁に動かしたり、近くで大きな音がしたりすると、幼虫にとっては「ここは安全じゃないかも…」と感じることも。
特に、部屋の照明が直接当たる場所や、飼育ケースを頻繁に開け閉めする環境では、「ちょっと静かな場所に移動しよう!」と本能的に底のほうへ潜ることが多くなります。
6:冬眠状態に入っていることも
寒くなると、人間も動きたくなくなることってありますよね? 実はカブトムシの幼虫も同じ。冬場や気温が低いとき、幼虫の動きが鈍くなって「なんだかずっと底にいるな…」と感じることがあるかもしれません。でも、それは異常ではなく、寒さから身を守るための本能的な行動なんです。
ケースの底は、比較的温度が安定しているため、幼虫にとって「ここなら安心してじっとしていられるぞ!」という場所になります
<絶対ダメ!>
冬眠中の幼虫は、寒さで動かず餌も食べずに体力を温存しています。この時期に無理に掘り起こしてしまうと、余計なエネルギーを消費し、本来春まで持たせるはずの栄養が不足してしまうことに。最悪の場合、衰弱してしまうこともあります。姿が見えなくて心配かもしれませんが、冬の間はそっとしておくのが一番です。

異常の6点のように、幼虫が底にいるのは基本的に自然な行動です。無理に掘り返す必要はありませんよ!
カブトムシ幼虫の基本特性
ではここで、カブトムシ幼虫の特性。こちらを復習もかねて紹介しておきますね。まず、ポイント等を表にまとめると以下の感じです。
項目 | 説明 |
---|---|
成長段階 | カブトムシの幼虫は1齢、2齢、3齢と成長する。成長するにつれ大きくなり、活動量や食欲も増す。 |
食性 | 腐葉土や発酵マットを食べて成長する。より栄養のある場所を求めて移動することもある。 |
生活環境 | 自然界では落ち葉や土の中で生活するため、飼育環境でも深い場所を好む傾向がある。 |
温度適応 | 活動しやすい温度は20〜25℃。寒い時期は動きが鈍くなり、底にとどまりやすい。 |
蛹になる準備 | 3齢幼虫の終盤になると、適した場所を探して底に移動し、蛹室を作り始める。 |
カブトムシの幼虫は、成長段階に応じて1齢、2齢、3齢と大きくなり、活動量や食欲が増します。主に腐葉土や発酵マットを食べ、栄養のある場所を求めて移動することもあります。自然界では落ち葉の下や土の中で生活するため、飼育環境でも深い場所を好む傾向が。適温は20〜25℃で、寒くなると活動が鈍くなり、底にとどまりやすくなります。3齢幼虫の終盤になると、蛹になる準備のために底に移動し、蛹室を作ることが特徴です。
幼虫の成長段階
- 1齢幼虫:孵化直後で体はまだ小さく、マットの表面付近で活動することが多い
- 2齢幼虫:少し大きくなり、食欲が増して活発に動く時期
- 3齢幼虫:最も大きくなり、栄養を蓄えて成虫になる準備をする
底の幼虫が元気なのかの確認方法
底にいても大丈夫とは言え、本当に元気なのかと気になるはず。そこで、健康な状態なのか、それとも何か異常があるのかを判断するポイント。それは、底から見える幼虫をじっくり観察してみましょう。そして、以下の3点が見て取れれば大丈夫といえます。
- ふっくらとハリがある
- 透明感のある白色やクリーム色
- 適度にフンが見られる
健康な幼虫はふっくらとハリがあり、透明感のある白色やクリーム色をしています。黒ずみや茶色の変色が見られる場合は注意が必要です。また、しっかり成長しているかどうかはフンの量で判断でき、適度にフンが見られれば順調に食べている証拠です。
以下のお借りした画像の幼虫の色ならバッチリ元気ですね^^
里子に出したニョロたち。底のほうでアンモナイトになってら。#カブトムシ #幼虫 #アンモナイト pic.twitter.com/SbIePuTI07
— 窓月らら💙MML+PCM&波形メモリ音源開発中(MI392DRV) (@miecat_can) May 5, 2016
また、昨日は底で同じ向きだった幼虫が、今日は少し位置が変わっていたり向きが違っていたりすれば、ちゃんと動いている証拠です。ただ、そんな幼虫も、
- 体がしわしわで縮んでいる
- 変色(特に黒ずみ)が見られる
は以上のサイン。そんなことが起きない為にも、早めに環境を見直してあげましょう。
幼虫が快適に過ごせる飼育環境
カブトムシの幼虫が健康に育つためには、適切な飼育環境が大切です。以下のポイントを押さえましょう。
- マットの定期交換
- マットを適度に湿らせる(握って軽くまとまる程度)
- 温度を20〜25℃に保つ
- 振動や衝撃をできるだけ避ける
- 通気性を確保する(フタに小さな通気口を作るなど)
幼虫が快適に過ごせるように、フンが増えたり、劣化したら新しいマットに交換。その時には、握って軽くまとまる程度に湿らせ、乾燥や過湿を防ぎましょう。温度は20〜25℃を保つことで、活動を安定させられます。また、振動や衝撃が続くとストレスを感じてしまうため、できるだけ静かな場所に置くのが理想的です。さらに、フタに小さな通気口を作るなどして適度な換気を行い、空気がこもらないように工夫することが大切です。
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まとめ
カブトムシの幼虫がケースの底にいるのは、自然な行動の一つです。湿度や温度の安定した場所を求めたり、蛹になる準備をしていたりと、理由はいくつか考えられます。もし元気かどうか気になる場合は、体のハリや色、フンの状態をチェックしましょう。冬の間は体力を温存しているため、無理に掘り起こさず、春までそっと見守ることが大切です。飼育環境を整え、幼虫が快適に過ごせるようにしてあげましょう^^