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カマキリは冬眠するの?その真相と知られざる冬の過ごし方を徹底解説

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冬の公園で、ふと目に入った茶色いカマキリ。

・「えっ、この時期まで生きてるって…冬眠してるの?

そんな疑問を持ったことがありませんか^^

実はカマキリの冬の過ごし方は、ちょっと意外で、しかも命のリレーの物語が隠れているんですよ。

ということで今回は、カマキリは本当に冬眠するのか、その真相から、卵がどんなふうに冬を越すのか、さらに冬なのに動くレアケースまで、分かりやすく紹介していきますね。

きっと読み終わる頃には、冬のカマキリを見つけたとき「おお、これってあの話か!」とニヤリできるはずですよ^^

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カマキリは冬眠する?しない?その真相

結論から言うと、

カマキリは冬眠しません

理由としては、

  • 寿命が1年未満
    • カマキリの成虫は春にふ化してから秋までの約半年しか生きられません。体の構造が冬越し向きではないのです。
  • 体温を保てない
    • 昆虫は外気温で体温が変わるため、寒さで活動が止まり、やがて死んでしまいます。
  • 次世代は卵で冬越し
    • 成虫が寒さを耐えるのではなく、卵鞘が命をリレーします。

ほとんどの成虫は、秋に交尾・産卵を終えたあと、寒さが本格化する前に寿命を迎えます。で、ここで押さえておきたいポイントは冬眠と越冬の違い。

「冬眠」と「越冬」の違い(ミニ表)

用語意味カマキリは?
冬眠成体が代謝を落として冬を耐える× 成虫は冬まで生きない
越冬卵や幼虫、成体などが冬を乗り切る○ 卵鞘で越冬

つまり、私たちが「冬眠」と聞いて想像するクマやカエルのような冬の過ごし方は、カマキリにはありません。冬の間、命をつないでいるのは、木の枝や草の茎に産み付けられた越冬する卵鞘だけなのです。

驚きの実例:冬なのに活動するカマキリ?

ただ、冬眠することないカマキリですが、ごくまれに、真冬にひょっこり現れることがあります。これは自然界ではほとんどあり得ない現象で、「暖かい環境」という特殊条件がそろっているときだけ起こります。

実際に見られた事例

  • 都市の地下街・地下鉄駅
    • 外は氷点下でも、地下はほぼ室温。照明もあり、日長変化の刺激が弱いため、冬でも活動可能。
  • 温室や植物園
    • 冬でも20℃前後を保つ環境で、昆虫も活動を継続。見学者がカマキリに遭遇することも。
  • 室内で飼育されていた個体
    • 飼い主が暖房で保温し続けた結果、寿命を数週間延ばすケースあり。
  • ゴミ置き場や倉庫
    • 外気より暖かく、エサになる虫がわずかに生き残っているため生存できることも。

こうした環境に共通しているのは、「暖かさ」と「わずかなエサの確保」です。本来なら冬を迎える前に一生を終えるカマキリも、条件さえ整えば短期間だけ延命し、私たちの目の前で活動を続けることがあります。

さと吉
さと吉

ただし、これはあくまで例外的な生存パターン。自然界では、卵が冬を乗り切り、春に次の世代が誕生するのがカマキリ本来のサイクルです。

主役は“卵鞘”!命をつなぐ冬のカマキリたち

冬のカマキリ界で活躍しているのは、成虫ではなく卵を守る「卵鞘(らんしょう)」です。卵鞘とは、メスが秋に産む泡状のカプセルのようなもの。泡が空気を含んで固まり、外敵や寒さから卵を守る「天然の断熱材」になります。

カマキリの卵鞘(らんしょう)

卵鞘の特徴を表にまとめると…

特徴役割見つけやすい場所
発泡スチロールのような軽い構造卵を保温・保湿する枝の先、草の茎、フェンス
褐色〜黄土色の色合い周囲に溶け込む迷彩効果枯れ草や木の幹
中に数十〜数百個の卵春に一斉にふ化日当たり良い場所が多い

卵鞘は、雪や霜にさらされても中はポカポカの“冬仕様”。気温や日照時間の変化を感じ取り、春が近づくと中の卵が一気にふ化します。

飼育中の人は卵鞘を室内に入れてしまうと、真冬でもふ化してしまうことがあるので要注意。
自然のリズムを崩さないためには、屋外の寒さをしっかり経験させることが大切です。

図解:カマキリの一生と冬の過ごし方

季節カマキリの姿主な活動
幼虫誕生卵鞘から一斉にふ化、草むらで生活開始
成長期脱皮を繰り返し大きくなる
成虫期交尾・産卵、寿命の終わりが近づく
卵鞘中で次世代が静かに冬を乗り越える

このサイクルを知っていると、卵鞘を見つけたときの感動もひとしおです。

Q&A:よく聞かれる10の疑問に答えます

ここからは、飼育中の方や野外観察が好きな方がよく口にする「冬のカマキリQ&A」をまとめてみました。

Q1. カマキリって冬眠するんですか?

A. 実はしません。秋に成虫は寿命を迎え、冬を越すのは卵(卵鞘)だけ。哺乳類のように低温で眠って春を待つ「冬眠」という行動はしないんです。

Q2. 卵鞘はどんな環境なら冬を越せますか?

A. 氷点下でもOKですが、湿度が極端に低いと乾燥で中身が死んでしまいます。草や枝に産みつけられている位置は、風通しと湿度のバランスが取れた「天然の保管庫」なんです。

Q3. 室内に卵鞘を持ち込んでも大丈夫?

A. 暖かい部屋に置くと冬の途中でふ化してしまい、エサがなく餓死します。保管するなら屋外の自然な環境か、冷蔵庫の野菜室レベルの低温が安全です。

Q4. 冬にカマキリの成虫を見つけました。助けたほうがいい?

A. 実は、冬まで生き延びた時点で体力は限界。温めても長くは生きられません。ただし、最後まで観察することで学びになることもあります。

Q5. 冬でもふ化させることはできますか?

A. できますが、人工的に温めるとエサを用意し続ける必要があります。ハエやショウジョウバエなど、小型の虫を常時確保できる環境がないとすぐに全滅します。

Q6. 卵鞘は雪の下でも大丈夫?

A. 大丈夫です。雪は意外にも断熱材の役割を果たし、急激な温度変化から守ってくれます。むしろ半端に氷点下とプラス気温を行き来するほうがダメージが大きいです。

Q7. 冬眠しないのになぜ冬に見かけることがあるの?

A. 地下街や温室など人工的に暖かい場所に迷い込んだ個体が生き残っていることがあります。これは自然界では例外的なケースです。

Q8. 卵鞘の中って何匹くらいいるの?

A. 種類や個体差にもよりますが、50〜200匹がぎっしり。冬の間は殻の中でじっと眠り、春の温かさを合図に一斉に外へ出ます。

Q9. 飼育しているカマキリが冬前に卵を産まなかったら?

A. 未交尾や寿命などが原因。冬に産卵はほぼありませんので、その個体は世代を残せず寿命を迎えることになります。

Q10. カマキリの卵鞘は人が触っても平気?

A. 中の卵は衝撃や圧力に弱いので、強く握るのはNG。軽く触れるくらいなら問題ありませんが、自然の位置に置いたまま観察するほうが孵化率は高いです。

カマキリの生態を知れば知るほど面白いし飼育にも役立ちますよ^^↓

まとめ

カマキリは、私たちがイメージするような「クマのような冬眠」はしません。秋に命を使い切る成虫の代わりに、卵鞘が冬の厳しさを耐え抜き、春に新しい命を送り出します。

もし冬に元気なカマキリを見かけたら、それは自然のルールから外れた特別な環境にいたケース。それも含めて知っておくと、「あれ、なんでこの時期に?」と驚く瞬間も、納得と感動に変わります。

冬のあいだ、静かに受け継がれていく命のバトン。カマキリの一生を理解すればするほど、その小さな命のドラマが愛おしく感じられるはずです。

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