北海道の登別にあるクマ牧場。もう数年前に行ったのですが、あのときの熊たちには笑ってしまいました。だって下の方から餌をくれって手招きする姿がほんと面白かったんですよね。
もう一度会いたいのですが、名古屋から北海道にはそう簡単に行けないので残念です。
だけど旅行代を貯めて来年あたりには可愛い熊たちに会いに行きたいとは思っています。たしか熊は寿命が長いとは聞いているのであの時にいた同じ熊たちが、また迎えてくれるかもしれませんね。
そんな願いを込めて今回は、熊の寿命などについて調べました。
熊の寿命はどれくらい?
日本には2種類の熊がいます。そしてそれぞれの平均寿命は、
- エゾヒグマ:約20年
- 二ホンツキノワグマ:約20年
でした。
登別にいる熊はエゾヒグマ。この寿命の長さなら、次回も同じ熊に会えそうです。
でもさぁ。上の寿命は野生化でだよね。飼育されている熊は短くなるんじゃないの?
それがね。熊は飼育されているほうが長生きすると言われてるよ。
実は飼育されている熊は、野生化より約10年ほど長生きをするデータがあります。その理由として野生化の熊には、餌不足による餓死や細菌による感染症。また怪我や狩猟などがあります。
その点、飼育されている熊は規則正しいく餌を与えられますし、感染症などの病気にも気をつけられています。もちろん狩猟の被害にあうことはありません。
そうなんだ。これなら飼育下の熊が長生きできても不思議じゃないね。
だって、パン太郎も同じ環境でしょう。
おっしゃるとおりでした。
エゾヒグマと二ホンツキノワグマの違い
よくよく考えたらこの両者の違いって何だろうと思い、さっそく調べました。まず簡単に表にすると以下の感じ。
体長・体重 | 特徴 | 性格 | 生息地 | |
---|---|---|---|---|
エゾヒグマ | 雄:約2.3m・約250㎏ 雌:約1.8m・約160㎏ | 体色は褐色や黒と個体により違う。泳ぎや木登りが得意。鳴き方は「うぉー」や「ぐぉー」 | 執念深い | 北海道の森林や野原 |
ツキノワグマ | 雄:約180㎝・約125㎏ 雌:約140㎝・約70㎏ | 体色は黒。胸の位置に三日月状のまだら模様がある。 | 基本的には臆病 | 本州と四国の森林 |
かなりエゾヒグマの方が大きいことがわかりますね~。
エゾヒグマ
日本の陸地に生息する動物の中では大きさが1番。記録として残されている個体は、体重なら520㎏の17歳(推定)の雄。体長なら243㎝の15歳(推定)の雄があります。
活動期間は春先から秋の終わり・冬の初めにかけて。それが終わると越冬の準備にはいり冬眠します。出産はその越冬の期間にすませます。
食性は雑食性でいろいろな動植物を食べます。冬眠から目覚める春先は山に山菜が出始めているのでそれを主に食し、夏になると昆虫なども食べるようになります。あと川ではザリガニやシャケなどの魚類。そして秋にはドングリです。
ただ大きなエゾヒグマですから、大型動物も捕食することがあります。
うん~山では遭遇したくないなぁ~
二ホンツキノワグマ
エゾヒグマが北海道だけなのとは違い、こちらは本州~四国と幅広く生息。
どうして九州にはいないの?
以前は生息していたけど、絶滅したようだよ。
あと個体の大きさの記録は、体重220㎏(性別・年齢不明)と、体長165㎝・体重200㎏(性別・年齢不明)の2個体が確認されていました。
どちらかというと夜行性で、昼間は洞窟などで休んでいることが多い。ただ山に果実が潤う時期は昼間でも食べに行動します。あと活動期間や食性はエゾヒグマとほとんど同じ。ただし活動期間の内、 夏の時期には標高の高い位置で生活をし、冬になると標高の低い位置に移動して越冬準備にはいります。
世界の熊たちの寿命
日本では2種の熊が生息していることがわかりました。そこで世界にはどうかと調べると、
- ホッキョクグマ
- ハイイログマ
- アメリカグマ
- マレーグマ
- ナマケグマ
- メガネグマ
- ジャイアントパンダ
の7種類が各国に生息していることがわかりました。ただハイイログマに関してはエゾヒグマの近縁になるようですよ。
では以上の熊たちの寿命や生息地などを下記にまとめましたのでご覧くださいね。
寿命 | 体長・体重 | 見た目の特徴 | 生息地 | |
---|---|---|---|---|
ホッキョクグマ | 約15年 | 雄:約3.0m・約400㎏ 雌:約2.0㎝・約250㎏ | 体色は白で体の大きさの割には耳が小さい。 | 北極圏の北アメリカ北部やユーラシア大陸北部など |
ハイイログマ | 約25年 | 雄:約2.5m・約360㎏ 雌:約2.0m・約170㎏ | 見た目はエゾヒグマと変わらないが肩のこぶがそれより盛り上がっている。 | 北アメリカ |
アメリカグマ | 約30年 | 雄:約2.0m・約270㎏ 雌:約1.6m・約240㎏ | 体色は黒や褐色など個体により差がある。体毛は全個体短い。 | 北アメリカ |
マレーグマ | 約20年 | 雄:約1.4m・約65㎏ 雌:約1.4m・約65㎏ | 体色は光沢のある黒。体毛は短い。 | 中国南部~東南アジア |
ナマケグマ | 約30年 | 雄:約1.9m・約140㎏ 雌:約1.5m・約90㎏ | 体色は黒で体毛は長い。胸部に斑紋がある。 | インドやネパール、ブータンなど。 |
メガネグマ | 約25年 | 雄:約1.8m・約150㎏雌:約1.5m・約100㎏ | 体色は黒。目の周りに白や黄色っぽい模様がある。 | 南米大陸 |
ジャイアントパンダ | 約20年 | 雄:約1.8m・約125㎏ 雌:雄より全体的に20%小さい | 体色は目の周りと耳、肩、両手足は黒で他は白。 | 中華人民共和国 |
まとめ
ここ最近、熊が市街地に現れて大騒ぎになっているニュースをよく見かけます。別に熊は好きで山から下りてきてるわけではないはず。生息環境の悪化が招いているんでしょうね。何とか人間と上手く共存できる世の中になるといいですよね。
そんな日本に生息する熊。もう一度寿命をお伝えすると、
- エゾヒグマ:約20年
- 二ホンツキノワグマ:約20年
でした。ただ飼育化では、それより約10年ほどは延びる場合がありますよ。
今回も記事をお読みいただきありがとうございました。