カブトムシを飼育していると、
・「オスは元気に動き回っているのに、メスが全然姿を見せない…」
なんてこと、ありませんか? 実は、私もめっちゃ心配した経験があります。だけど、理由を調べた結果が超安心だったんですよね~^^ ということで今回は、その結果をシェアしていきますね。
カブトムシのメスが土から出てこない理由は?
カブトムシのメスが土の中にいるのにはしっかりとした理由があり、それは、
- 敵から身を守るため
- 乾燥を防ぐため
- 休息状態
- 産卵の準備
です。
①:敵から身を守るため
オスのしつこいアプローチや外敵から身を守るために、メスのカブトムシは土の中に潜ってじっとする ことがあります。これは単なる休憩ではなく、生存のために欠かせない本能。
カブトムシ
— TT(腎臓内科×膠原病内科) (@TT58852391) July 16, 2024
メスが土の中に潜り込んじゃって、オスが健気にメスを探しているのもいとおかし
メスの方が土の中に潜ることが多いみたいですね👀 pic.twitter.com/6PMU9qYmMw
だから、飼育下でも、メスが急に姿を見せなくなったりした場合は、こうした 「安全確保」のための行動と考えられます。特に夜行性のため、昼間にそんな傾向があるようです。
②:乾燥を防ぐため
気温が高くなり乾燥が進むと、メスは水分を失わないように本能的に湿度の高い土の中へと避難します。特に、土の表面がカラカラに乾いていると、メスは深く潜り込んで過ごすことが多くなります。

だから、日頃から乾燥しすぎていないか、水分が多すぎないかをチェックするのは大切ですよ。
③:産卵の準備
メスのカブトムシは、産卵前になると本能的に安全な場所を探して土の中に潜るようになります。これは単なる隠れる行動ではなく、卵をしっかり守るためにとても重要な役割。自然界では、地表に産み落とされた卵は外敵に狙われたり、乾燥してしまったりするリスクが高め。だから、メスはできるだけしっかり湿った、ふかふかの土を探し、自ら掘って産卵場所を整えます。
④:休息状態
産卵や交尾を終えたメスは、体力を回復するためにじっとしていることもあります。繁殖期になると、オスはメスを求めて何度もしつこくアプローチしてきます。しかし、交尾が終わった後のメスにとっては体力を温存し、産卵に備えることが最優先。そんなとき、オスの猛アプローチから逃れる手段として、土に潜る という行動をとるんです。
カブトムシのメスは一度交尾すると他のオスを避けるためゼリーも食べなくなるし潜ってしまうとのこと。確かに言われた通りビーちゃんを避けていたし土の中に潜っていて全然食べなくて天に召された。長年カブトムシとクワガタを世話したけど知らなかった。勉強になるな。#カブトムシ pic.twitter.com/48yMOskY9I
— 織田真由美 (@oda4131) September 30, 2023
土から掘り出しても大丈夫?
なかなか姿が見えないと、土から掘り出して元気なのか確かめたくなるのは当然。私も実際そんな経験があります。で、結論から言うと、上記の①や②の理由なら基本的に大丈夫。しかし、③や④の産卵が関係している場合はおすすめしません。
メスが安心して産卵できる環境を整えてあげることは大切ですし、産卵後の休息状態ではストレスを多く与えてしまいます。元気で長生きさせるために掘りだして触るのはやめてあげましょう。
でも、産卵時期。これの見極め方を知っておかないと、間違えて掘り起こすことがあるかもしれませんよね。
カブトムシのメスの産卵期のサイン
メスが産卵のために潜っている場合、いくつかのサインが見られます。土に潜って出てこない前に、
- エサを食べる量が減る
- ケース内をウロウロ歩き回る
- オスを避けるようになる
などの状況が確認できます。
エサを食べる量が減る
産卵を控えたメスは、エサを食べる量が目に見えて減ることがあります。これは、産卵に向けてエネルギーを温存しているためで、体が重くなると動きも鈍くなり、食欲が落ちる傾向にあります。もちろん個体差はありますが「いつもより食べてないな?」と感じたら要チェック。
ただし、栄養を蓄えるために餌をよく食べる個体もいます、そのためにも、栄誉満点ゼリーを与えてあげましょう。元気に卵を産んでもらうためにも重要です。
ケース内をウロウロ歩き回る
メスは産卵する場所を見つけるために、ケースの中を せわしなく歩き回ることが増えます。これは、土の状態や湿度、産卵するスペースの広さを確認しているため。普段はあまり動かないメスが急に活発に動き回るようになったら、産卵が近いと思ってOKでしょう。
オスを避けるようになる
交尾が終わった後のメスは、オスのしつこいアプローチを嫌がるようになります。産卵を控えたメスは オスと距離を取ろうとするので、オスが寄ってきてもすぐに逃げたり、マットに潜って 「もう放っといて!」 と言わんばかりの行動をとることも^^
潜っている時間が長い場合は?
基本的には、掘り起こさずにそっとしておくのがベスト。カブトムシのメスが長時間土の中にいるのには、先ほどお伝えしたような理由があります。ただ、もしどうしても気になる場合は、
- 土が乾燥しすぎていないか?
- カビが生えていないか?
- 不快な臭いがしていないか?
などの土の表面の状態をチェック。
このあたりを確認して、問題がなければ掘り返さずに様子を見守るのが安心です。逆に、土が極端に乾燥していたり、不衛生になっていたりする場合は、メスのために環境を整えてあげましょう。
また、どうしても生存確認が必要なら、スプーンなどで優しく表面の土をどかしてみて、メスの様子を見る程度にとどめるのがおすすめ。

無理に掘り返すとストレスになってしまうので、できるだけ自然に任せるのが理想ですよ^^
カブトムシのメスを飼育する上でよくある質問まとめ
カブトムシのメスが土から出てこないや、餌を食べないなど。飼育しているといろいろな心配事がおこるのは当然。で、それらに関してよくある質問を調べまとめました。参考になるはずですよ~^^
Q1. メスが1週間以上出てこないけど大丈夫? → 問題ありません。産卵や休息のため、長期間土の中にいることはよくあります。
Q2. メスを掘り起こしたほうがいい? → 無理に掘り起こすのはNG!ストレスを与えたり、産卵を妨げる可能性があります。
Q3. 産卵後のメスはどうすればいい? → そのままにしておけば大丈夫です。体力を回復するためにじっとしていることが多いので、無理に刺激しないようにしましょう。
Q4. メスが餌を食べないのはなぜ? → 産卵前後は食欲が落ちることがありますが、数日後に回復することが多いです。
Q5. 産卵期以外でもメスは潜るの? → はい、環境が安全だと感じると産卵期以外でも土に潜ることがあります。
Q6. 産卵に適した土の条件は? → 湿り気があり、ふかふかした柔らかい土が最適です。
Q7. メスがオスと一緒にいるとストレスになる? → 可能性があります。産卵のためにメスだけを別のケースに移すのも有効です。
Q8. メスの寿命はオスより長い? → 多少長いことが多いですが、個体差があります。
Q9. 産卵後のメスは再び産卵する? → 可能性があります。産卵回数は数回に分かれることが多いです。
Q10. 卵を見つけたらどうすればいい? → そのまま静かにしておくのがベスト。無理に触らないようにしましょう。
まとめ
カブトムシのメスが土の中から出てこないのは、産卵や安全確保のための本能的な行動です。
- メスは産卵や休息のために土に潜る
- 無理に掘り返さず、自然に任せるのがベスト
- 湿度や餌の管理をしっかり行う
などをしっかり把握。そして、カブトムシのメスが安心して過ごせる環境を整えて、元気に産卵できるよう見守ってあげましょう。