名古屋の東山動物園に入園すると、すぐに日本最大級のアジアゾウ舎があります。そこに「さくら」と言う象がいるのですが、赤ちゃんの頃から見続けているんですよね。
だから我が子のように可愛く思っています。たしか、さくらが生まれたのは2013年の1月だったので、2021年の現在はもう8歳になりましたね。ちなみに下の画像。小さいほうがさくらです。お母さんにピッタリとくっついていますね^^
そんなさくらをこれからもずーっと見に出かけたいのですが、象の寿命ってどれくらいなのでしょうか? そんなことが気になりさっそく調べたので、今回は象の寿命などについてお届けいたしますね。
象の平均寿命は何年?
ゾウと言っても種類があると思い調べると、
- アフリカゾウ
- アジアゾウ
- マルミミゾウ
の3種類とわかりました。そしてその平均寿命は、どの種もほとんど同じで
・約70年
でした。
すごい!人間と同じぐらい長きするんだね。
そうなんだ。だからさくらのことを考えたら安心したよ。
じゃ、3種類の特徴などを紹介しておくね。
体長・体重 | 特徴 | 生息地 | |
---|---|---|---|
アフリカゾウ | 約7.5m・約10トン | 顔が隠れるぐらいの大きな耳。平たい頭で背中がくぼんでいる。 | サハラ砂漠より南に位置するアフリカのサバンナや森林地帯など。 |
アジアゾウ | 約6.5m・約7トン | 四角い小さな耳。盛り上がった頭に丸い背中。 | 南アジア~東南アジアの森林。 |
マルミミゾウ | 約6m・約6トン | 見た目はアフリカゾウと同じ。ただ体は比べると小さい。 | 西アフリカ周辺の森林地帯。 |
あと、先ほどの平均寿命は野生化が基本。実は飼育下では野生化より短くなるなんて話があり、またその逆の説もあるんですよね。だからさきほどさくらのことを安心したと言いましたが、ちょっと心配でもあります。
そこで野生化と飼育下での死亡の原因を調べてみたよ。
野生化での死亡の原因
野生化で寿命を全うする前に死亡する原因は、餓死や天敵、密猟者に襲われる。または何らかの病気が考えられます。現に病気に関しては2020年にアフリカ南部ジンバブエにおいて細菌感染で30頭以上の死亡がありました。
あと天敵に襲われて亡くなるのは、成熟した象ではあまり考えられません。やはり子象がライオンなどに襲われるケースが高いですね。ただ密猟者が狙うのは、牙がしっかりした成熟象でしょう。
それと干ばつが続きと、餌となる植物が枯れてしまい餓死につながります。
飼育下での死亡の原因
飼育下で寿命を全うする前に死亡する原因は、ストレスと運動不足だと言われています。毎日たくさんの人の注目をあびたり、舎への移動、環境下での騒音など。野生化にはないものにストレスを感じてしまうかもしれませんね。
でも餌に関しては、野生化と違い規則正しく栄養がある食事が与えられます。これについては、象的にはありがたいことかもしれません。ですが食べるだけでは肥満になってしまいます。ただ象のような大きな体にとっては、飼育下でのスペースでは運動不足になっても仕方がないかもですね。
結局のところ野生化と飼育下ではどちらの平均寿命が長いの?
先ほどの両方の死亡原因などをもとに、調べた結果、
・野生化の方が平均寿命が長い
とわかりました。
これは英王立動物虐待防止協会の調査結果を参考にさせてもらいました。やはりストレスや肥満は禁物のようです。個人的には飼育下の方が長生きをしてくれると思ったので残念でなりませんね。
ただ飼育下でも、しっかりとした管理体制の下でなら、野生化の平均寿命よりも延ばせてあげられる可能性もあります。
たとえば、歳を取りすぎた象は歯が弱くなります。そのため餌を食べられなくなり餓死するケースがあります。野生化では仕方がないかもしれませんが、飼育下では餌を柔らかくするなどの工夫をするので餓死の心配はなくなるはず。
また運動する面積も野生化までとはいきませんが、ある程度広くする。そして何より愛情を込めた飼育を心がければ可能の様な気がしますね。
うん。僕も飼育員さんにはめっちゃ可愛がってもらってるよ!
現にそのように愛情を込めた飼育で長生きした象もいるよ。
飼育下でのギネス世界記録は台湾で2003年に86歳で亡くなったアジアゾウの「林旺」。また日本での記録は井の頭自然文化園において2016年に69歳で亡くなったアジアゾウの「はな子」です。
このように平均寿命では野生化には及ばないかもそれませんが、個体によっては飼育下でもすごく長生きをしてくれますね。しかし86歳には驚きです^^
ちなみ僕がよく行くアドベンチャーワールドにも何頭かの象がいます。そして飼育の様子を眺めていると、すごく可愛がってもらっているのがわかるんですよね~^^ 水浴びをさせてもらってる時なんて、めっちゃ嬉しそう。
それに僕たちゲストが餌をあげることができるんですよね。そのときの餌も栄養満点の果物など。それをみても大切に飼育されているのがわかります。
そのときに動画を短いですが撮りましたので載せておきますね。
ね。象もすごく嬉しそうなのがわかりますよね。こんな感じで飼育されていればきっと長生きしてくれますよね。
象が長生きな理由は大きいからだった
よく言われるのが動物は体の大きな方が長生きをするです。現に海において1番大きいクジラの平均寿命は約80年です。やはりかなりの長寿。そして陸で1番大きいのは象で間違いはありません。
でこの体の大きな両者の共通点は、心拍数が少ないこと。普通、人間の心拍数は1分間に約70回ほど。その人間より小さく寿命が約2年と短いネズミは700回ほどです。
そして象はというと20回ほど。ちなみにクジラは3回と言われています。そしてその心拍数が多ければ心臓に負担を与えます。また少なければその逆です。
だから心拍数が少ない象は心臓に負担を与えにくいので長生きにつながると考えられています。ただこれは長寿の理由の一つであり、他にもタンパク質の位置や代謝が低い高いなど、いろいろな説とともに研究も進められています。
象の性格などを紹介するね
象の祖先は約6,000年前にユーラシア大陸に生息しいたゴンフォテリウムと言われています。今の象とは違い鼻が短かったようです。
そして時が流れ、現在は鼻の長い象としてアフリカなどに生息しています。象の性格ですが、アフリカゾウは気性が激しいタイプで、マルミミゾウはそれよりはおとなしい。アジアゾウに関しては、温厚で人懐っこいと言われています。ただこれも個体により差があります。
あと象の足の裏は超敏感で、そこから伝わる刺激が耳まで届き、40㎞ほど先の振動まで感じることができます。あと人間を識別できるようで、優しく接する人には甘え、厳しく接するとけん制するなどの報告もありますよ。
へ~すごいね。それに体も大きいからやっぱり食いしん坊なのかなぁ?
うん。よく食べるよ。1日に300㎏の草などを食べるし、100ℓ以上の水を飲むんだよ。
ぶったまげ~
まとめ
象の平均寿命は長いことがわかりました。東山動物園のさくらも愛情こもった飼育を受けて、ぜひ長生きしてほしいものです。まあ、毎年飼育風景を見させてもらっていますが、すごく大切にされているので安心ではありますけどね^^
ではここで象の平均寿命をもう一度お伝えしておきます。
象には
- アフリカゾウ
- アジアゾウ
- マルミミゾウ
の3種類がいて、その平均寿命は、
・約70年
でした。
今回も記事をお読みいただきありがとうございました。